サイトアイコン スタジオデルタ

炎上案件を解決したいときにやること【#プロジェクト #マネジメント】

燃えてますか?

気持ちが燃えているのであればいいですが、プロジェクトが燃えているならば火消ししないといけないですよね。

ゲームの現場では定期的に燃えています。

いや、新規事業ってだいたい燃えます。

いや、むしろ燃えない現場があるのかといいたいぐらいなんだけど、人はなぜプロジェクトを燃やすのか? と、対応と解決についても少し書いてみます。

目次

  1. 0:適切な火消し役を用意する
  2. 1:最終責任者にゴールを確認する
  3. 2:チェックリストを作って確認する
  4. 3:問題点と責任の所在を可視化する
  5. 4:安定するまで責任を誰かに集約させる
  6. 5:同時に気になる人は面談する
  7. 6:1〜5を繰り返す

0:適切な火消し役を用意する

燃える案件が落ち着くかどうかについては、プロジェクトを適切に分析し、推進できる火消し役が必要です。実はここが一番重要だったりもします。

ここの選定を間違えると結局のところ何も解決できないままになりますので、とても重要なポイントになります。

だいたいこの場合、中小企業だとしたら社長自らがやることが適切。能力的に不足な場合はサポートをつけることがとても重要です。

外部の人を連れてくることもいいですが、できれば内部の中から抜擢した方がその会社のカルチャーや人、都合がわかるので理想的ですが、それができていないから外から連れてくる場合は、タッグを組ませる、権限を与えることはしっかりとやる必要があります。

あとはなんだかんだで最終決裁権を持つ人の助言やアドバイスがもらえることも超重要です。関係者全員の安心感と安定感も違うからです。

1:最終責任者にゴールを確認する

いずれにせよ炎上案件がわかる時とか、これやべーってとき、だいたいオーナーかプロジェクトマネージャーなりが声を上げる。もしくは外部の人が介入してきたときなどが多いです。

それはつまり誰か内部の人間が、「あ、これ燃えてんな」ってことを確認しているけど手が付けられないから「なんとかしてよ」っていって、誰かを放り込まむことが多いからです。

いずれにせよプロジェクトっていうのは何かゴールがありますので、その最終ゴールって何なのか?を確認する必要があります。

たとえば、現場のセクションリーダーに話を聞くたびに伝言ゲームみたいになっていて、目的とゴールがみんな違うことがあるんですよ。まじで。

下手すりゃ「出すべきではない」とか思って置きながら口を出してもいないリーダーや上層部がいるぐらいで、正直こういうやつはそく外した方が賢明なんですけども、とりあえずさておきとして、このプロジェクトの得たいゴール、目的が何かを最終決定者に確認することが大事です。

ゴールが枝分かれしているものを進めることや立て直しはできないからです。

2:チェックリストを作って確認する

ゴールはわかった。じゃぁそれに対して燃え具合を確認します。チェックすべきはこんな感じ。特に外部関係者やマスコミ含めて何か公言していることがあればそれも確認すること。

たとえばいついつまでにこれをやるとか、発表会やるよとかが動いていないかなどを確認するためでもあります。

それを気にしつつ、プロジェクトのヒト、モノ、カネを確認します。

・リリース日
・関係者への提出と確認日
・開発予算と消化具合
・対外的にアナウンスしている範囲
 関係者に公言している情報、内容全部
・取引先リストと担当者(社内外全部)
・現在のプロダクト状況
・各セクションの責任者

などなど。


3:問題点と責任の所在を可視化する

これめちゃ重要。

そして次は各セクション含めて、どの業務のどの分野で誰が責任者なのかを明確に可視化すること。

責任者
そのプロジェクト全体の工数
状況

最低限これを見えるようにする。

そうしないと本当に悪いのかも含めて改善のしようがないから。

体重、食生活、健康状態、血液の状態とかがわからないのにいつまでに何キロやせたいのかわからんしね。改善方法もあっていない場合も悲惨なので、すべて可視化できるところを可視化して、自分も他人の客観的に判断できる状況を作り出すことが大事です。

4:安定するまで責任を誰かに集約させる

残念ですが、プロジェクトが燃えている場合、そしてそれに関係者が多く絡んでいる場合はトップダウンで半分強制的に立て直しをする必要があります。

結局なんだかんだで、一番問題になるのはコミュニケーションがうまくできていないから各セクションの落とし込みができていないことが火種になりやすいから。

忙しくなったりコミュニケーションが面倒になればなるほど、この火種は多く発生しやすい上に、好きか嫌いかでコミュニケーションを行わないという選択肢を取られがちにもなるからです

そうならないためにも、超面倒くさいんですけど、ある程度責任者に権限を集約して、この人がいうことはとりあえず絶対だというルールを設けて押し進めることも時には重要です。

5:同時に気になる人は面談する

プロジェクトが燃えている場合はできる限り一人一人の意見や気持ちを吸い上げることが重要です。

全体的にネガティブな意見が多いですが、ネガティブ意見もリソースであることが多いので、それも含めて受け取りましょう。

場合によっては配置転換、業務移動、休職、休暇までを視野に入れて精神面でも休める空間や環境を作ることが重要です。

6:1〜5を繰り返す

あとはプロジェクトを進行しながら1〜5をチェックしつつ、安定感がでてきたら権限の移譲などを進めていくことが大事です。

自立した人が自立したチームになりえるかというとそうでもないですし、優秀な人だからすべてお任せできるのかというとそうでもないのがチームプロジェクトです。

結局のところは言語や感情を共有して進めていかないと、なぜかプロジェクトはうまく言っていても感情の火種がくすぶることがあるんですよね。

これが人の難しいところだと思いますが、唯一人ができることでもあるのかなと思っています。