デザイナーと営業とか
開発と企画とか
コンサルと現場とか
お互いが見ている視点が違ったり、理想と現場の業務内容にギャップがあることってどこも結構よくある話です。そしてそれが一番揉め事やストレスを発生させる原因でもあります。
今回は、これからもニーズが高い仕事、職種とは? そして現場がスムーズに回るためにはこれが必要なんじゃないか?ということについて書いていきます。
目次
部署を跨いだ日常茶飯事のハレーション
これは私が編集者をやっていたときですが、雑誌の表紙についてデザイナーと営業がよく揉めてました。
デザイナーはできるかぎり綺麗に見せたい。一方、営業はデザインよりも目立つ表紙、売れる表紙構成、色使いが必要だということをよく口にしては揉めていた。
そしてこれはWebデザイナーの時代になっても永遠に繰り返し行われていたトークである。かれこれ20年もw 繰り返し繰り返し、どこに行っても聞く。
まぁそんな感じで、お互いの部署、人、価値観や倫理観は担当している人自信もそうだけど、会社であればその部署、職種単位でノルマや目標が異なるのでそういうことがよく起こる。
一言で言えば1つの目標に対して全体最適されていないのである。そして会社であれば評価制度も変わるので給与にも影響する。そりゃ独りよがりになりやすい。
何を重要と見ているのかで変わるんですけど、そこのギャップを埋める1つの要素がやはりコミュニケーション。
お互いの目標に対してもそうだし、
どこまでできる、できないもそうだし、
自分はこういう意図で組んでいる
ということを伝えることのすり合わせ。
その着地ポイントがこれ。
そういうやりとりが必要だし、自分の気持ちを言葉に伝えない限り、仮に資料が完璧だったとしても、それを渡されて「はい終わり」、で伝わることはすごく少ないということです。
ゆえにハレーションが起こる。
これリモートだとさらに加速することが多い。
しかしながら、これが少しだけうまくいく可能性がある場合がある。
それは相手の考えを読み解くことが上手い人、努力している同士の場合と、お互いが気を使って、「こうしておいたらいいんじゃないか?」を自分自身でさぐりながら先回りしてやっておいたり、確認することです。
ただこれは自分の利益にならないことが多いので、結構ボランティアチックにはなってしまいますが、それでも最終的にはそこに長期的な信頼や、やりやすさというバリューがついてくることも多い。
私もゲーム業界歴は長いけど、あの人は「痒いところに手が届く」って言える人はたくさんいて、そういう人とまた仕事をしたいって思えるし、他の人に聞いてもやっぱり同じことを言ってる。そういうことができる人や業界内でも信頼がとても高い。
それがその人の信頼にもなっているのかなと。
自己利益だけを考えている人は
信頼も職も失う
言われたことはちゃんとやる。はもちろんすごく大事なのですが、それだけならば他にできる人がいて、コストが安いとか、仕事が早いとか、丁寧だとか、別のいい条件が出てきたらきっと乗り換えちゃうだろう。
そしてそれしかやらない人って、結構自分のことだけ、自分だけの業務範囲をただ受けてやればいいと思っている人が多い。自分から問題点を指摘すると仕事が増えるので、問題があっても言わないケースも多い。
そして言われたことしかやらないから、コミュニケーションも成り立ちづらい。働いている関係者同士は正直つらいだけだ。
これ、採用時でもそうだけど、スキルフィットで採用した場合はよく起こるし、採用した人ももっといい条件があれば離脱する可能性はすごく高い。
つまり少し乱暴になるかもしれないけど、自分だけのことしか考えないで仕事をしている人は、ゆくゆく何もなくなるのではないかということです。
仕事は自分だけの影響範囲ではない
今や仕事は一人だけのものでないことが多い。一人が動けば、何かしら誰かに影響を与えます。そしてそれは自分とは違う分野の職種や人たちにです。
だからこそ職種と職種、自分が与える別の部署、会社などの文脈や行間を捉える努力は必要だし、自分だけいいやで進めるとゆくゆくが大変なことになるのは注意しておきたい。
それはゲームで40〜50人のチームを見てきたことから経験もしてきたことだし、今でも開発の現場、コンサルティングとして入る現場、まったく同じことで悩んでいる人が多い。
そして、まったく同じことを繰り返しているので、間違いなくその中間を埋める仕事、相関関係を読む仕事っていうのは、人ができる仕事として、ずっと残り続けるんじゃないかなって感じています。