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「企画職」は人を動かす専門職

ゲーム業界に限らず、世間一般的に「企画職」とは、「何をやっているのかよくわからない」なんてことを言われます。

私も両親に言われ続けて早20年です。

しかし、私の考えでは企画色とは、人を動かす専門職だという認識で捉えています。

最近ですと企画職といえば、一般職では「営業職」の一部として含まれることもありますし、「何かを考える人」とかも一部の業界、会社では「企画職」としてカテゴリーされることもあるようです。

■企画職って表現方法がないの?

企画職はデザイナーやプログラマーなどと違って形で何かを表す職種ではありませんが、アイディアを文書や資料で形にするという表現手法をもっている職種と言えます。基本的にはドキュメント化、テキスト化して表現する技術職であり、それなりの専門性を持った仕事と断言できます。

また、企画職に限らずですが……、

私が推奨する企画職として生き方、仕事の最終目的は、人に何かを伝え、「感情」や「行動を起こすこと(起こさせる)」=人を動かす事。

究極は、自分、他人を動かす、動いてもらうことです。ここを目指すことを前提としたものであると認識いただければと思います。ライターとかもそれに近いのかもしれないですね。とはいえ今回は広義の企画職でいきます。

そういう前提を踏まえまして、企画職とは? というところから、必要なスキル、勉強しておくことなどを含めて、ご紹介してみたいと思います。

目次

  1. ■ゲーム業界では細分化、明文化されていることも
  2. ■一般的に「企画職」 とは?
  3. ■ゲーム業界では正社員の採用が意外と少ない
  4. ■企画職に求められることは多岐に渡る!
  5. ■企画者の採用例で起きやすいミスマッチ
  6. ■企画職 は 採用するほうも採用される側も判断や評価が難しい
  7. ■企画職 に必要な スキル
  8. ■行動してきたことはしっかりとPRできるようにしておくことも大事
  9. ■企画職を目指す場合は何をすべきか?
  10. ■企画経験がない私がやったやった事例

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■ゲーム業界では細分化、明文化されていることも

ゲーム業界では最近業務内容が明確化され、「イベント設計」「運営者」「スクリプター」として明確に業務内容と職種名を明文化して人材を募集するケースも多くなってきました。

しかしこれは大手の会社、数百人規模のプロジェクトのケースや、しっかりと業務分けがされている会社のプロジェクトのみかと思います。細分化はされていますが、いずれも企画職の1つとしてみなされております。



■一般的に「企画職」 とは?

企画職ってなんでしょうという疑問になりますが、ためしに「企画職」で調べてみると出てきますね。各記事を1つひとつ見てみると、大体下記のような職務、職能をする人らしいです。

『 ビジネスや商品を独自のアイデアで世に広めていく、販売していく 』

うん、そんな感じだと思います。

そしてその仕事内容をざっとみてますと、大まかですが、おおよそこの辺の仕事として捕えられることが多いようです。

□ 商品企画、商品開発
□ 販売促進、マーケティング
□ 広報・PR
□ 営業企画
□ 分析、リサーチ
□ データ入力系、スクリプト作成
□ ディレクター
□ プロデューサー

一部は、専門職として切り分けられるところもありそうですが、だいたいこんな感じなんでしょうね。

■ゲーム業界では正社員の採用が意外と少ない


ちなみに上に掲載した下3つはゲーム業界では、オンラインゲーム系は「運営」っていう職種も含めて、比較的当たり前の企画職の部類にはいります。ただ、同業界内でのデザイナー、プログラマーと比較して、企画職系の正社員募集をしているケースは大企業を置いてはあまり見かけたことがありません。

■企画職に求められることは多岐に渡る!


企画職は、求められるスキルや職務内容が、会社やプロジェクトによって異なる。というのが共通している要素かと思います。

業界によっても、その会社の規模などによっても、職務の境界線があいまいなところもあり、幅広く対応できる人が重宝されやすい傾向にあるのは事実です。

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■企画者の採用例で起きやすいミスマッチ

実際、「企画者募集中」とざっくりした職務募集がある会社でも、「具体的にどういう企画者を求めているか?」は確認しないと、欲しいスキルや求められている人材がミスマッチを起こしてしまうのはよくある話です。

企画職の中の求める職能が何なのかが明確になっていればいいですが、中小、プロジェクトが小規模の場合は本当に幅広い業務を請け負うことが多いからです。その場合、企画者というよりも人間力としてのスペックを求められることも多いので注意が必要です。

「企画職募集」っていう場合でも、良く調べていくことが大事ですね。企画職だけど、リサーチだけとか、マーケティングだけとか、職務が限定されていないかとか。

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■企画職 は 採用するほうも採用される側も判断や評価が難しい

企画職とは職務、職能が多岐に分かれ、さらには所属するところで求められることが変化するのはよくあります。それゆえ、採用のときもそうなのですが、評価する側、評価される側も判断が難しかったりします。

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■企画職 に必要な スキル

どの職業であっても共通して、優先して習得しておきたいスキルは、言語化、伝える能力。まとめる能力。

続いて、「販売」「営業」「マーケティング」「プレゼン」能力です。このスキルは、どの職業においても鉄板のスキルなので、磨いておいて損はありません。独立したい方や突出した企画職を目指すならばなおさらです。

続いては観察力、コツコツ続けていく能力、自責能力もあるとなおよしです。

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■行動してきたことはしっかりとPRできるようにしておくことも大事

企画職を目指す場合、特に新卒や経験がない人にとっては特に、今まで自分が行ってきた行動、その結果を客観的に振り返って説明できるプレゼン能力なども評価されるポイントです。

■企画職を目指す場合は何をすべきか?

新卒の方が企画職を目指す場合、どういうことを勉強しておく必要があるのかという点において言えば、企画職の職務に書いていることをある程度実行した上で面接に望むのがいいのかもしれません。

たとえばですが、新卒の方でどこかに入社を考えているならば下記のことをやっておくといいんじゃないかなということです。

□ 入社したい会社のリサーチ
□ 競合分析
□ 新しい商品企画書を作ってみる、または改善提案などを考えてみる

とかでしょうか。あとはいろいろなマーケティング関連の本を読んで置いたり、行動分析学とか統計学とかいろいろな本を読んでおくといいかと思います。

実際、私が最初フリーランスで編集者になったとき、編集者といっても編集なんかやったことなかったけど、そういい張っていたとき、記事を書くためには出版社に企画を売り込まないといけません。

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■企画経験がない私がやったやった事例

□ 掲載して欲しい雑誌のユーザー属性を調べて、それに見合った企画の検討
□ 雑誌の記事に載ったら売り上げが上がりそうなこと
□ 今の流行
□ 実現可能性

とかを調べて企画書にまとめて売り込みを行ったわけですね。それで出版社さんがやってみようってなれば、実際に動き出すことができるわけですけれども、それと似たようなことをまずやるってことですね。

そもそもこの流れ、企画職としては新卒も中途も関係なく、重要なプロセスだと思っています。

■人はだれしも企画職

デザイナーでもプログラマーでもゼネラリストを目指す方、プロデューサーを目指す方、ライター、コピーライターなども最終的には企画職としてのエッセンスが高まりますし、高められるのではと思います。

私自身、企画職を目指す方には、まずは総合的な編集力、集める、まとめる、伝える能力を磨きあげるようにしています。最終的には、自分の言葉や企画で誰かを動かす、自分を動かすところまでもっていくことが目標です。

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