オンラインゲームリーダーに求められる資質とは?

最近振り返ってもいますが、オンラインゲームの運営は1つの会社を経営するに近い形だと思っています。

今回は内容は最後までオチがありませんw 書いてて気付きました。

しかしなんでオンラインゲームの運営は会社の経営に似ていると思ったのか? その理由とオンラインゲームのリーダーが求めるべき資質なりは何かを自分なりに書いてみました。

※補足
ここで書いている「オンラインゲームリーダー」とは、サービスのプロジェクト責任を、数字的側面と開発現場の責任、両方を持つプロデューサーのことを指します(プロデューサーの定義は会社によっては異なります)

目次

  1. オンラインゲーム運営と会社経営が似ていると思った理由3点
  2. 責任者は常に現場のリーダーにある
  3. オンラインゲーム運営の面白さは?
  4. オンラインゲームのリーダーに求められる7つの資質
  5. 運営業はとても疲れるwけど楽しい

オンラインゲーム運営と
会社経営が似ていると思った理由3点

理由1:数値責任を追う

数値責任とは一言でいうと利益です。利益はスタッフの給料、会社の家賃といった光熱費の支払いに当てられますから、これが払えないと破綻するわけですね。

ゲームは無料でも、有料販売がないと利益が出せませんので、売り上げがないと会社で例えれば倒産になります。

プロデューサーやプロジェクトリーダーはそのプロジェクトの数値責任を追う責任があります。私が過去いた外資ではこれが達成できないと降格かクビでした。世知辛い世の中です。

理由2:チームマネージメントが必要

オンラインゲームはよほどのことがない限りは複数名で制作し、常に意思決定を行いますから、チームマネジメントも必要です。理由1でも書きましたが、スタッフへの給与も支払いますので、その点も含めてスタッフやチームのケアは仕事意外でもとても重要です。

理由3:お客様との関係性

そしてもう1つ欠かせないのは、プレイするお客様との関係性も意識する必要があります。商品を買っていたく人、利用いただく人がいなければ成り立ちませんからね。

といった形で、会社経営にも必要な、お客様との関係性、チームマネジメント、商品提供と利益の循環という要素はオンラインゲームの運営という1つの活動にすべて含まれています。

責任者は常に現場のリーダーにある

そういう視点からみたとき、現場のリーダーに求められていること、プロジェクトリーダーはとても重責です。

それは、上司(経営層)、チーム、お客さま(プレイヤー)の3つの方向性から指示や要望が飛んでくることになり、その中で決定を下すことを四六時中求められるからです。

どう?胃がキリキリするでしょ?w

でもこれ、よくある現場の実態です。

最終決定権は仮に上層部だとしても、現場を取り仕切る以上、そこに求められているのは各方面を取りまとめて意思決定するリーダーですから、どんな決断をくだそうとも、その責任はリーダーになります。

ゆえに、自信をもって突き進める力や、みんなを取りまとめていく力、説明する力などが求められるわけですね。

一言で言うと、そんな仕事やりたいやつなんかいねぇ!w

オンラインゲーム運営の面白さは?

それは人によって様々ですが、一言でいうと「表情が見える楽しさ」なのかなとも感じています。

表情っていうのはたとえですけども。

正直会社経営はそれほどめっちゃやったことはないですが、少なくとも数百万単位のプレイヤーがいるオンラインサービスを数多くやってきて感じたのは、開発者もそうだし、お客さまもそうですがたくさんの顔や表情が見える楽しさではないかと思っています。

自分自身も邪悪な顔と天使のような顔をしていたと振り返ることもできなしし、お金という単位でもいろいろな顔や表情をたくさんみてきました。

権力に潰されることも多々ありましたし、半ば脅されながら開発を進めざるを得ない時。自分には何のためにもならないけど、売り上げを強制的に上げなくてはいけないとき、本当にいろいろな人の顔、物事の表情を見てきています。

しかしながら、その表情をどのようにすることでいい顔、表情をたくさん増やせるのかということも本気で考えてきたことで、それがたまに5年に1回ぐらいで体験できることがあるんですよね。

これ経営者とかプロジェクトやっている人とかなら感覚がわかると思うのですが、その時がやっぱり最高に楽しいんじゃないかなって思ってます。

オンラインゲームの
リーダーに求められる7つの資質

これはあくまでも経験則ということと、いろいろなリーダーを見てきた現場からの所感です。

1:実行力
決断力よりも実行する力の方が大事

2:ヒヤリング力
チーム、顧客、経営層、出資者含めて多方面のヒヤリング力は必須、

3:分析力
数字だけでは判断がしづらい「おもしろさ」「美しさ」「喜び」などのあいまいな指標の分析力も重要。

4:数字をみる力
キャッシュフローとか各種数字の指標。新規獲得のコスト、継続率、課金率もろもろ。

5:度胸
名前の通り、怖気ない力。

6:柔軟性
度胸と実行力があっても失敗はする。それを素直に受け入れて、柔軟に変化する力。

7:仮説検討力
個人的には新規事業力よりも重要だと思っている要素がこれ。

ふっと浮かんだのはこれかなと思いました。正直僕はマネジメント力はあまりない方で、とりあえず1つの指針で同じ方向を向いてもらうことが得意なほうだったかもしれませんし、今もそうではないかと思っています。

運営業はとても疲れるw
けど楽しい

これは仕事に限りませんが、何かを運営したり経営したり、運用するのって本当に楽しくないと続けられないし、楽しめない。

好きなができれば理想的だけど、おそらく大半以上がそうではないとも感じます。

とはいえ、やってみれば好きになれること、やっていくうちに好きになれる部分ってものが発見もできることが多々あります。

そしてそれは人によって感じ方も見つけ方も違うってことも違います。

例えば新卒デザイナー2人がいて、同じ業務をやってもらったとしてもお互いが楽しいと感じることはまったく異なります。もちろんデザインを始めた動機も違う。

そういうことってたくさんある。

経営も運営も運用も大変ではあるけど、それが楽しい人や好きな人に取っては天職なので、あなた自信も何か興味あることややってみたいことは積極的に取り組んでみると、見えてくる景色があるかもしれないですし、楽しいことが見つかるかもしれないです。

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